チャナティップの圧倒的な技術

少し前になりますが、


奥平コーチ・比嘉コーチ・佐久川コーチ

の3名がJチームと試合をする
機会がありました。


その対戦相手は
J1で昨シーズン4位の成績を納めた

「コンサドーレ札幌」。


そのコンサドーレ札幌に

タイのメッシと呼ばれる選手がいます。

タイ代表でもあり、

昨シーズンJリーグの
ベストイレブンの栄光も手にした

チャナティップ選手です。




彼の身長は158cm。


Jリーグで2番目に

身長が低い選手でもあります。   


僕の中で、

「サッカーに身長は関係ない」

ということを、

今一番証明している選手だと思います。 


彼のプレー見ていると、

「技術」と「誰にも負けない武器」

を身に付けることの重要さを
改めて感じます。 


ボールをしっかり止めれる技術、

小柄ながら、

細かいタッチ、正確なボールの運びで

自分よりも身体の大きい相手を
翻弄するドリブル

狙ったところにしっかり蹴れるキック

どれをとっても素晴らしい
技術を持つ選手で、

改めて技術を身につけること
の大切さを確信しました。


その子が目立っている要素はどこにあるか…

小学生から中学生年代では、

どうしてもスピードのある選手

身体が大きい選手が
プレー面で目立ちます。

しかし、

小学・中学生年代に身体、
スピードだけに頼ってきた選手ほど、

年代が上がるにつれて
周りの選手とのスピードや

体格面に差がなくなり、

後から伸び悩む傾向に
あるということはよく聞かれることです。


スピードや恵まれた体格が自分の武器になっていれば

それに越したことはありませんが、

それだけに頼り

肝心な技術面を磨いてこなかったため、

後に壁にぶつかり

サッカーを嫌いになり

まだまだ伸びしろのある選手が
サッカーを辞めてしまう。


これほど寂しいものはありません。


実際に私奥平も、

少年時代に切磋琢磨し合っていた仲間が

この例のように辞めていく選手も
少なくありませんでした。


堂安選手は小学生時代に挫折を経験

マリノスの中村俊輔選手は

身体が小さかったことを理由に
ユースのテストに落ち

高校サッカーに進みました。


元日本代表の堂安律選手も同様、

セレッソのジュニアチームの
セレクションに落ちますが、

ガンバ大阪の目利きコーチに拾われ

順当にガンバの
トップチームまで昇格していきます。

その後の堂安選手の活躍は
みなさんもご存知の通りです。




ちなみに堂安律選手は
セレッソのセレクションに落ちた後、

セレッソから逆にオファーを
もらえるくらいに上手くなって、

「オファーがきたらそれを3秒で断る」

という目標を立て
本当に実行したそうです(笑)

小学生の頃からすでに
大物感が出てますね(笑)

まさに有言実行の選手ですが、

逆に堂安選手にとっては
その時の悔しさが

今につながっているのかもしれませんね。


勝つことももちろん大事。でも…

このような例を見ても、

大事なのはその選手が将来どうなるか。

今すべきことは何なのか、です。

特に小学生・中学生年代は

目先の試合に勝つことに
偏りすぎていないか

(もちろん勝負にこだわるのは大切です)

今目立っている選手は
どこにその理由があるのか

よく観察しなければなりません。


そのあたり、

当時堂安律選手を
ガンバに迎え入れたコーチは

ものすごく先見の目を
持っていますよね。




今回、

チャナティップ選手には
改めて大切なことを感じさせてくれました。


開幕4連勝と快進撃を続ける
我らがFC琉球はもちろん、

機会があれば、

コンサドーレのチャナティップ選手
のプレーもぜひ見てみて下さい^ ^


この文章に書いてあることに

納得して頂けると思います^ ^



レガテドリブル塾 奥平 卓也