想像以上のストリートチルドレンの現実

 

フィリピンにて

 

チャリティドリブル塾を

 

開催させて頂きました。

 

僕にとって

 

色んな意味で強烈な体験でした。

 

 

 

写真にもある「トロイFC」は、

 

キレイな人工芝と、

 

立派なシューズ、ウェアで

 

一見すると貧しくは見えない

 

と思いますが、

 

実はこの子達は元々

 

全員がストリートチルドレンです。

 

 

つまり、

 

非常に貧しい中で育っており、

 

親がいない、

 

あるいは親の薬物依存症、

 

親からの暴力、

 

ろくに食べ物も食べれない等、

 

いわゆる

 

「恵まれない子供達」です。

 

 

そんな中育っている子供達は、

 

生きるための罪を犯してしまう子や、

 

物乞いをする子、

 

ゴミを漁り食べ物を探す子等

 

よほどのことがない限り、

 

富裕層とは真逆の生活を

 

送らざるを得ない。

 

 

 

想像をはるかに超える

 

フィリピンの貧困問題の現実に、

 

強いショックを受けました。

 

 

貧しい子供達をフットボールの力で救うトロイFCとは

 

「トロイFC」は、

 

そんな恵まれない子供達を

 

救おうと支援する学校の

 

サッカーチームです。

 

 

 

学校の施設を始め、

 

これらの人工芝グランド、

 

子供達が着ているウェア、

 

シューズ等も、

 

全て多くの人からの

 

寄付金で賄われています。

 

 

 

この学校に入るための条件は、

 

「貧しい」ということ。

 

この学校に来るまでの過程には

 

様々なルートがありますが、

 

まず、「自分が貧しい」

 

ということを

 

ちゃんと本人が認めているかどうかを、

 

校長との面接の際に確認するそうです。

 

 

 

そして、

 

この学校に入れた子供達は、

授業料等も一切かからず、

 

学校の寮で、

 

必要最低限の暮らしが出来ます。

 

ある意味、

 

恵まれない子供達の中でも、

 

幸運な子供達だと言えるでしょう。

 

 

フィリピンの貧困問題と向き合う日本人コーチの存在

 

しかし、

 

これまでの環境の影響で、

 

心の傷が癒えない子、

 

人間不信、

 

勉強する環境を

 

与えられなかったために

 

言葉が分からない子、

 

様々な問題を抱えています。

 

 

 

それでも、

 

この学校で過ごし、

 

これまで受けてこなかった

 

愛情をたっぷり受け、

 

ここでサッカー(フットボール)も

 

始めることによって、

 

その子達の人格そのものにも

 

変化が表れるそうです。

 

 

 

ここでコーチをしているのは、

 

鈴木 丈智さん

 

という日本人の方です。

 

彼は大学卒業後に

 

イギリスへサッカー留学も経験し、

 

イングランドプレミアリーグ1部の

 

「トッテナム」のスクールでも

 

コーチの経験のある

 

とても優秀な指導者です。

(彼の詳しいことについてはまた別の記事にも書きたいと思います)

 

 

 

そんな彼が、

 

あくなき情熱を持ち続け、

 

フィリピンの子供達の

 

貧困問題に正面から向き合い、

 

フットボールの持つ力を

 

最大限に活かし、

 

助けようとする姿勢に

 

本当に心を打たれました。

 

 

 

今回の経験で感じたこと

 

今回僕が、

 

ドリブルのコーチングを

 

行った子供達は、

 

200名の人数の中の、

 

選抜された40名の子供達でした。

 

 

 

何も聞いてなければ

 

ストリートチルドレンということも

 

感じさせないくらい明るく、

 

純粋にサッカーが大好きな

 

どこにでもいる

 

普通のサッカー少年・少女達でした。

 

 

 

しかも一人一人の

 

ポテンシャルも高い。

 

 

 

女子チームについては、

 

日本で言うなでしこリーグにあたる、

 

フィリピン女子リーグで4位の成績

 

も収めるくらい

 

力を付けてきているそうです。

 

 

 

そんな子供達に

 

チャリティドリブル塾

 

 

という形で

 

コーチングをさせて頂き、

 

逆に僕の方が子供達から、

 

多くのことを学ばせてもらいました。

 

 

子供達も積極的に楽しんで

 

やってくれて、

 

僕もすごく楽しかったし、

 

喜んでくれて内心ホッとしました。

 

 

 

今回の経験を通じて、

 

僕に出来ることで

 

子供達が喜んでくれるなら、

 

このようにサッカーを通した

 

チャリティ活動を

 

今後も継続していきたいと

 

強く思ったの同時に、

 

フットボールの持つ力を

 

改めて感じました。

 

 

日本の子供達も知るべきこと

 

シューズを買ってもらえる、

 

ボールを買ってもらえる、

 

ちゃんとした食事ができる、

 

キレイな水が飲める、

 

日本の子供達にとっては

 

当たり前のことが、

 

フィリピンの貧しい子供達にとっては

 

当たり前ではない。

 

 

 

日本の裕福さが、

 

良い、悪いの話ではなく、

 

このような現実もあることを

 

日本の子供達も「知る」

 

ということは絶対に大切です。

 

 

 

最低でも、

 

何不自由ない生活を送れることに、

 

子供の頃から感謝の気持ちを

 

持ち続けることは

 

必要なことではないでしょうか。

 

それは日本に帰ってからも

 

子供達に伝え続けていきたい部分

 

だと改めて思いました。

 

 

 

最後に

 

今回のチャリティイベントは、

 

スポンサーのバックアップ、

 

を始め多くの方々に支えてもらい

 

実現しました。

 

 

 

特に今回は、

 

現地でサッカーコーチもやられている

 

鈴木 暁さんから、

 

フィリピンの恵まれない子供達にも

 

出張ドリブル塾をやってほしいと

 

声をかけてくれたことが

 

一番のキッカケです。

 

 

 

彼もまた、

 

フィリピンの育成年代の子供達

 

のことをよく考えている

 

熱き指導者です。

 

 

 

僕がまったく知らなかった世界で、

 

このような素晴らしい経験を

 

させてもらえたことに

 

本当に感謝致します。

 

 

ありがとうございました!

 

またフィリピンの皆さんと

 

お会い出来ることを楽しみにしてます!

 

 

 

 

奥平 卓也 (Takuya Okuhira)