先日の記事で

なぜ僕が今英語を勉強をしているのかのお話しをしましたが、

その中で、

「得意なことを3つ掛け合わせれば100万分の1の存在になれる」

ということをお話ししました。


ここの部分は、

サッカーでも、仕事でもとても大切なことだと思うので

もう少し掘り下げてお話ししていきたいと思います。


得意なことが1つだけではもう足りない

僕たちは必ずと言っていいほど、

得意なことがあるはずです。



スポーツや勉強ができることももちろん、

漫画やゲームを長時間できることも

それは立派な得意なことです。
(僕は絶対にゲームの長時間は無理です)



もちろん得意なことは

簡単に手に入るものではありません。


そこにはその人の時間を投下して

それと引き換えに得意なこととして
成立している背景が

必ずあるはずです。



僕がもし

「これから寿司職人になりたい」

と言い始めると

そこに膨大な時間がかかることは

安易に想像できます。



つまり得意なことは

簡単に手に入るようなものではないので、

それがあるだけで他の人とは違う価値になります。



しかし現在は、

インターネットが発達したことで

得意なことは比較的手に入れやすい時代になりました。



職人さんが何年もかけて手に入れた

「寿司の握り方」も、

YouTubeで検索すれば

動画で寿司の握り方を簡単に学べます。



ひと昔前なら、

もし寿司職人になりたいなら

寿司職人の下に弟子入りし、

皿洗いから始めるような下積みに

時間をかけなければならない時代があったはずですが、

それをすっ飛ばして独学で学び、

いきなり実践で経験を積むことも可能でしょう。



寿司を学びたいなら職人さんの弟子入り

しか選択肢しかなかった今までの常識が、

インターネットの発達によって

それは常識ではなくなりました。



つまり情報が簡単に手に入るようになった今、

どの分野でも比較的競合が多く、

得意なことが一つだけでは戦えない。



少し厳しいですがそれが現代社会の現実です。


得意なことの掛け合わせで唯一の存在になる

得意なことが一つしかないと戦えない

という話しをしましたが、

逆に得意なことが複数あって

それを上手く掛け合わせると

それは貴重な価値になります。



先ほどの寿司職人を例にすると、

寿司職人がただ寿司を握っているだけではなく、

自ら寿司の握り方などの動画配信を

YouTubeで行い、

SNSでも発信を続けることでファンをつくる。



売るものやサービス内容だけでは

差別化が難しくなっている今、

「ファンを育てる活動」を

得意なこととして掛け合わせると、

その人の店のお客さんは

「寿司を食べたい」

という理由だけでなく、

その人に会いたいという理由で

その店を訪れるでしょう。



味やサービス内容や価格だけでは勝負しない

唯一無二の寿司職人になることができます。



少し厳しいかもしれませんが、

「寿司職人は寿司だけを握ってろ!」

という高いプライドを持った寿司職人は、

今後時代の波に上手く乗れてる

寿司職人には勝ち目はないかもしれません。



時代は常に変化しているので

不要なプライドは捨てて

学び続ける姿勢が大切だと思います。


ある意味、

得意なことも変化させ続けなければ
ならないかもしれません。



【得意なことの掛け合わせ方が重要】

得意なことが3つあれば

100万人に1人の存在になります。



得意なことが1つだと100人に1人の存在、

2つだと1万人に1人の存在ですが、

これが3つになると100万分の1です。



しかし、

ただ得意なことが3つあればいい

というわけではなく、

「掛け合わせ方」が重要です。



極端な例えですが、

サッカー×野球×水泳のような、

得意なことがそれぞれ

独立しているような感じだと、

それを掛け合わたところで

あまり強みは発揮されなそうです。



3つの得意なことが

それぞれ関係性を持って

かけ算をしてパワーが2倍にも3倍にもなるような

そんな組み合わせが重要です。



例えば、

「英語」の掛け合わせを例にすると、

「英語が得意」だけでは、

日本中に英語ができる人はたくさんいるので

それほど珍しくありません。



海外に出るともはや

「英語が得意」でスタートラインです。



しかしそれが、

サッカー×英語となると、

海外のサッカーを現地で視察し、

英語で現地の生の情報得ると、

指導者としてのレベルを

他の人とは違う形で高められます。



さらにそこに

「動画制作」を掛け合わせることで、

指導者としてだけでなく、

サッカーメディアとしても

その情報を日本サッカーのために広く届けられます。



これ以外にも、

「旅好き×文章力×英語=旅ブロガー」

「寿司職人×動画制作×英語=外国人観光客に絶大な人気を誇る寿司店の寿司職人」、

「アニメ好き×コミュ力×英語=日本アニメの外国人向けインフルエンサー」

などなど、

ほんの一例ですが、

得意なことをこのように掛け合わせると

それが仕事としても成立させやすい時代です。



今あげた全ての例に

「英語」を加えたのは、

英語は世界の共通言語と言われるように、

英語が得意なだけで進出できる市場が

とてつもなく広がるからです。



習得するには時間がかかりますが、

これを活かさない手はありません。



【サッカーでも「得意のかけ算」は重要】

サッカーにおいても

得意なことの掛け合わせはとても重要です。



ドリブルだけできても、

シュートやパスの精度が低ければ

そのドリブルは相手にとってこわくありません。



なぜならサッカーはシンプルで

「ゴールを何点取れるかのスポーツ」だからです。



もし「ドリブルで10秒キープしたら1点」

みたいなルールがあるなら別ですが、

サッカーは最終的にゴールを決めないと

勝てないスポーツです。



ドリブルもゴールにつながるような

ドリブルである必要があります。



メッシがもしドリブルだけが

得意な選手だったら

あれ程有名にはなっていないでしょう。



シュートもうまい、

パスも出せるからこそ、

ドリブルが最大限活かされ、

世界最高峰のドリブラーとして

存在しています。



これも得意なことの掛け合わせです。



さらに現代サッカーにおいては、

「ただ上手いだけ」では戦えません。



バイエルンのハイプレスサッカーが示したように、

上手い選手でも

前線からの守備(ハードワーク)を

することを求められます。



「ドリブルが上手い」

というように、

サッカーの中でも得意なことが

1つだけでは通用しません。



これも掛け合わせ方が重要で、

ドリブルが上手いなら

ファーストタッチとシュートをとことん磨くなど、

一番得意なことをさらに活かせるようなことを

考えなければなりません。



フォワードの選手が

ロングキックを得意にしたところで、

使う場面は少ないでしょう。



それよりも

フォワードならターンやシュート、

ポジショニングにこだわる方がいいはずです。



もちろん3つの得意なことだけでは
足りないのがサッカーですが、

それでも、

これは誰にも負けないという
レベルまでそれを持っていけることは

良い選手になる上で必要なことです。


継続が何より大事

ここまで得意なことの掛け合わせの

話しをしてきましたが、

何かを得意にするには、

確実に時間とトレードオフの関係になります。



時間をそれなりに投下しなければなりません。


そこには絶対に継続する力が必要です。


継続するというのはとても大変なことですが、

逆に大変なことだからこそ、

やれる人が少ない。



結局は何かを継続できることが大切で、

これをやるだけでも自分の成長につながります。



僕は勉強もできない、

何かすごい才能があるわけでもないですが、

継続することに関しては

昔から得意だったりします。



時間はかかるかもしれませんが、

楽して何かを手に入れるよりも

なんだかんだこれが一番近道で

結果的に大きな成果にもつながっています。



今日の話しは少し子供たちにとっては

難しいかもしれませんが、

とにかく

「継続する力を今のうちから身につけておくことは大事だよ!」

という言葉を残して

今日はこれで終わりにしたいと思います。

最後まで読んでくれてありがとうございました^ ^



P.S. 写真は動画編集をしている時の写真です。外でサッカーをしている時間も長いですが、こうやってデスクワークもめちゃくちゃやります、笑



タクヤコーチ