誰もが認める天才ドリブラー


「世界一のドリブラーは?」

と聞かれたら、
おそらくほとんどの人が

「メッシ」と答えると思います。


その答えに対して、

反論する人はほとんどいないでしょう。


まさに誰もが認める
天才ドリブラーであることは

皆さんもご存知の
通りだと思います。

メッシのドリブルの秘密


メッシはなぜボールを取られないのか。

その一番の秘密は

「メッシの細かいリズム感」

にあると考えています。



メッシの場合、

タイミングの取り方が
どの選手よりも細かい。


普通の選手が
「タン・タン・タン」と

1拍子のリズムで
ボールタッチするところを、


「タ・タン・タ・タ・タン」と

0.5拍子感覚でボールタッチ
しているようなイメージです。


しかもリズムは
一定ではなく不規則です。


このリズムを生むのは
簡単ではありませんが、

トレーニング次第で
メッシにのようなリズム感
を養うことはできます。



ここで大切な要素が2つ。

一つ目は「短い歩幅」。

そして二つ目がそれに付随する
「ドリブルタッチの細かさ」です。


今現在スクールの
トレーニングでも取り入れている

「コーディネーション
コーンドリブル⑦~⑨」

はまさに、

「短い歩幅」と
「タッチの細かさ」を

追求するトレーニングです。



メッシのプレーを見ると
分かると思いますが、


メッシがドリブル
している時の姿勢と、

ボールを持たずに
走っている時の姿勢は

ほとんど変わりがありません。


ドリブルしながら走るというよりも、


走っている姿勢に
そのままボールが
付いてくるイメージです。



ボールタッチしながら
常にスムーズな一歩を
踏み出せるため、

ドリブルをしている中でも
走るスピードが落ちません。



また、

「足のどの部分でタッチするか」

もそれに伴い重要になってきます。


当然インサイド部分のタッチで
スピードに乗ったドリブルは出来ません。


人間が走る姿勢で一番自然に
ボールタッチできるのは

インステップ(足の甲)か
アウトサイド(足の外側)です。



単純なタッチの
細かさだけでなく、

「走りを邪魔しない」
スムーズなドリブルタッチ
もまた大切な要素です。


ドリブルを活かすためにもドリブル以外の技術が必要

メッシのドリブルの秘密は
もちろんこれだけではありません。


「ドリブル以外の技術」

がドリブルに活かされている
のもまたメッシの大きな特徴です。


メッシに対応するDFが
簡単に足を出してしまうと、

アウトでチョンとボールを出してかわされる。


じゃあ逆に取りに行かずに
ズルズル引き下がるとどうなるか。


それがペナルティエリア
付近だった場合

かなりの確率で
メッシはゴールを狙いにきます。


そうです。

メッシの場合、
ドリブルだけでなく

「高いシュート技術」
も持ち合わせています。



当然相手DFも
メッシにシュートを打たせたくないため、

どこかでチャレンジ(ボールを奪いにいく)
しなければなりません。


そしてメッシ自身も
DFのその事情をよく知っています。



シュートもあると思わせる中で
相手DFが飛び込んでくるのを
メッシは見逃しません。


もしメッシが、
シュートが下手な選手だったら、

DFは打たせてもいい守り方
(ブロックを作るなど)

をしてメッシに対して無理に飛び込む
必要もなくなるでしょう。


抜群のシュート能力もあるからこそ
彼のドリブルも最大限活かされる。


ドリブルを活かすために

「ドリブル以外の技術」

も必要だと分かる好事例だと思います。



今だからこそ伸ばせる「メッシのリズム感」



メッシのドリブルの秘密は、

ボディバランス、視野の広さ、反射神経、

もっと様々な要素も絡み合っていますが、


「メッシの細かいリズム感」

を支えている、

「アジリティ(俊敏性)」、

「細かいボールタッチ」

はゴールデンエイジ(U12)の時期

で確立される部分です。



今だからこそ伸びる部分、

今でしか伸ばせない部分

には特に注視し、

「個」の育成の研究には

今後もますます
力を入れていこうと思います。







奥平 卓也