今回スペイン滞在中に、

現役のスペイン人コーチに
インタビューをさせてもらう
機会がありました。


今回インタビュー
させて頂いたのは

バルセロナにある
「Les Corts」のU-14
メインコーチを務めるセルジコーチです。


彼は理学療法士の専ら、
コーチを行っております。


セルジはとても真面目で
サッカーに熱心なコーチです。


スペイン人は結構
いい加減な人も多いけど

彼はサッカー以外でも真面目と、
通訳の長谷川さんが話されていた程です(笑)


今回は僕が指導者目線で
予め日本で作って持っていった
質問シートを元にインタビューしています。


指導者目線での質問ですが、

サッカー先進国の
スペインのコーチが

どのように子供と接しているか
とても参考になるので、

ぜひ読んでみて下さい!



奥平:1日のトレーニングの流れを教えて下さい

セルジ:ウォーミングアップ後、その週のテーマに沿ったトレーニング(週によってシュートなのかポゼッションなのか変わる)を行い、最後の20分くらいはゲームを行います。


奥平:メニューはどのようにして決めているんですか?

セルジ:年間のカリキュラムが予めチームで決まっています。途中で修正することもあります。その日の選手の様子等も伺いながらまったく違うものもやったり、やる予定だったトレーニングもがらりと変えることもあります。


奥平:Las Cortsのコーチ陣ではコミュニケーションはどのようにして取っていますか?

セルジ:Las Cortsにはトップチームから一番下のカテゴリーまで20名くらいのコーチがいますが、指導者同士でのミーティングもよく行います。スペインのサッカーチームの多くが使っている指導者の情報を共有するウェブサイトがあるのですが、そのサイトで今日このカテゴリーが何をして何があったのかを指導者達は毎日日報を書いているので、それでいつでもそこのカテゴリーが今日何をしたのかっていうのをいつでも見れます。


奥平:メニュー決めるにあたって参考にしていることはありますか?

セルジ:選手達のゲーム(自分の担当のカテゴリー以外も)やプロの試合もたくさん見ます。それを見てたくさん発見があるのでそれをメニューに落とし込む感じです。例えば、選手のゲームを見てポジショニングが悪いのであればそれを修正するトレーニングを次の日に行ったりします。


奥平:子供達にはどのようなことを意識させていますか?

子供達にはロボットのようにはならないでほしいと思っています。監督やコーチに言われたことをただやるのではなく、常に自分で考えるように「なぜ?」の問いかけを多くしています。


奥平:子供達のモチベーションにばらつきがある場合どのように対応していますか?

セルジ:もし、その日モチベーションが低い子がチームの中にいたら、無理にモチベーションを上げることはしないです。そこに寄り添ってあげます。人間なのでそういう日もあります。僕にもあります(笑)。ネガティブな日もあるということも理解してあげる。それと、スペイン人は無理にやらせようとしても逆効果にしかならないです(笑)。


奥平:その場合って、モチベーション低い子に練習内容も合わせるんですか?

セルジ:無理にモチベーションの低い子に合わせることはしません。その日サッカーをやりたくて来てる子もいますから。決してモチベーションの低い子を見捨てるというわけではなく、「やる気になるまで待つ」といった感じです。なので全選手がどうやったら楽しめるかも常に考えています。


奥平:選手達にはどのような声かけを意識していますか?

セルジ:練習中、ゲーム中は極力言わないようにしています。もちろん言いたくなることはたくさんあるし、とても大事なことはプレー中でもちゃんと伝えますが、プレー中はなるべくプレーに集中してもらいます。その代わり、練習後、試合後はその選手に直接伝えます。

—インタビュー以上—



セルジへのインタビューは
普段の僕が指導者として
気になっていたことや、

悩んでいたことを
ダイレクト聞いてみました。


通訳の長谷川さんが言うには、

試合を見に行くと
色んな会場に彼がいる
というくらい本当に勉強熱心で、

サッカーが大好きなコーチだそうです。


そんな彼の話は
僕にとってもとても学びが多かったです。


僕はサッカーに
正解はないと思っています。

それぞれ色んな考えがあるし、

何が正解かと言うのは
はっきりとは誰にも分からないと思います。


だからこそ、

こうやって色んな指導者に
インタビューするのは
とても面白いと思いました。

新たらな考え、
新たな発見にもつながると、
今回のインタビューを通して感じました。


海外に限らず、

日本にもまだまだ
すごい指導者はたくさんいるので、


可能な限りこういった機会も
大切にしていこうと思います。




セルジコーチ、長谷川さん、
本当にありがとうございました!





タクヤコーチ