前回の記事では
アメリカでの
出張ドリブル塾で感じた感想を
簡単に書かせてもらいました。
今回はもう一つ、
海外での出張ドリブル塾を
通して感じたことを
書きたいと思います。
サッカーにおいて、
「1対1」
は基本中の基本です。
しかし、
僕が感じる海外との差は
この1対1の部分に
あると思っています。
サッカーは11人対11人の
スポーツです。
しかし、
ゲームの局面一つ一つを
切り取ってみると、
結局は1対1の連続です。
当然試合に出ている選手
一人一人が1対1に勝てる確率が
高まる程、
試合も優位に進められると思います。
それは実際にデータとしても
表れています。
ついこの間行われた
南米一の国を決める大会
「コパアメリカ」
この大会で日本代表は招待参加国として
数年ぶりに参加しました。
日本代表の結果は
グループリーグ敗退。
そして日本のデュエル勝率
(1対1のボールの奪い合いの勝率)
は参加12カ国の中で最下位でした。
逆に優勝したブラジルは
デュエル勝率2位。
デュエル勝率
1位ウルグアイ
2位ブラジル
3位コロンビア
とデュエル勝率で
トップ3だった3カ国が
いずれもグループリーグ首位通過
を決めているのは
もはや偶然ではないと思います。
そして今回、
アメリカの子供達からも
デュエルの部分の違いを
すごく感じました。
彼らは1対1に対しての
「気持ち」の部分がまず強いです。
「自分でシュートを決めるんだ」
という貪欲さがそこにつながっている
ようにも感じました。
前回の記事でも書きましたが、
テクニックの部分は
日本人の方が優れています。
しかし、1対1で重要な部分は
何もテクニックだけではありません。
「負けたくない気持ち」
の部分も絶対に必要です。
この気持ちの部分を持って
しっかり1対1を「闘う」ことによって、
球際の寄せの速さだったり、
強さだったりにつながります。
切替の早さにもつながるので
セカンドボール(こぼれ球)
を拾えるか否かにも関わってきます。
試合の中では小さな部分
かもしれませんが、
結果的にそれが
大きな差となって
試合での勝敗にも表れます。
闘う気持ちだけで
1対1で勝てるか
と問われると決して
そうではありませんが、
テクニック、足元だけで
勝てる程簡単でもありません。
2つの部分が同時に必要です。
これは日頃から
練習の中でやっていないと
試合でいきなり強くなる
ということはありません。
今回の出張では
そこの部分での課題も
再確認できました。
「1対1=デュエル」は
本当の意味で世界と戦う上での
日本人の最大の課題かもしれない、
と今回のアメリカ出張で感じました。
今後も、
この1対1の部分については
さらに研究し追求していきたい
と思います。
奥平