今日は、

「リフティングはめちゃくちゃ大事だよ」

というテーマでお話したいと思います。


先日、うちのスクール生が

「西宮SS」に参加した時のことをお話しましたが、

その西宮SSもリフティングを大切にするクラブでした。



僕個人的にもリフティングは

とても大切にしていています。


自分自身も子供時代はたくさんの時間を費やして

リフティングの練習をしました。


今でも

「リフティングはやっぱり大事だな」

と思うことが何度もあります。


今回は

「リフティンはなぜ必要なのか?」

をもう少し深掘りして、

なぜ大切なのかをしっかり言語化しながら

お話していこうと思います。

リフティング練習をする目的と効果

まず、リフティングを練習する目的として
6つを簡潔にまとめてみます。


純粋なボールタッチ感覚
これについてはとてもシンプルです。
サッカーは腕以外の体全体を使ってボールを扱うスポーツなので、どこを使ってもボールを上手に扱えるようにしなければなりません。
リフティングはいろんな部位を使ってボールコントロール力を養う土台づくりになります。


ボールとの距離感
ボールを扱うときの自分の体とボールとの距離感は人によって違います。
ボールと体が近すぎてもダメだし、遠すぎてもだめ。
必ず上手なボールコントロールをできる距離感というのは存在します。
その距離感を掴む基礎の練習としてリフティングは最適です。


タッチのタイミング
タッチのタイミングというのもまた重要です。
タッチのタイミングが早すぎても、遅すぎても、ボールは上手くコントロールできません。
このタイミングというのは、人に習うよりも自分で何度も練習を繰り返すことによって感覚やコツを掴むことが大切で、それが本物の技術としても定着します。
リフティングはタッチのタイミングの重要性を感じられるのに適した練習です。
ボールは正直だということが嫌なほど分かります。
それを何度も繰り返すことで、自分なりに微調整を繰り返し、最適なタッチのタイミングを見つけられます。


バランス感覚
バランス感覚はサッカーの全ての技術において必要です。
キックにしてもドリブルにしても、必ず一瞬「片足立ちになる時間」ができます。
バランス感覚が悪いと安定してボールを蹴れないし、上手くボールを運ぶこともできません。
リフティングはこなす回数が多ければ多いほど、片足立ちでバランスを取る時間も増えます。
片足立ちが多くなるサッカーというスポーツで、片足立ちの時間を自然につくりバランス感覚を養うのにもリフティングは最適です。


立体的な空間認知
少し難しい言葉を使いましたが、簡単にいうと「空中にあるボールを上手く扱える能力」です。
上から落ちてくるボールを上手くコントロールして次に繋げたり、味方からのロングパスをワントラップでベストな位置にボールを置けることも、サッカーの試合の中では重要なスキルです。ボールが浮いてるときは、空間認知、つまりボールの落下地点を素早く予想できたり、浮いたボールに対してどのタイミングで足を出せばいいかを瞬時に判断しなければなりません。
リフティングはボールを落とさないようにボールをコントロールするスキルなので、浮き球のボールを上手く処理するために必要な空間認知能力の基礎の部分を養うことができます。


成功体験の積み重ね
これはゴールデンエイジ(6歳〜12歳ぐらい)の時期に特に重要ですが、この年代の子達を成長させる何よりのキッカケは「成功体験」です。
サッカーの楽しさを感じ、ますますサッカーが好きになる上でも、成功体験というのは1つのキッカケになります。
リフティングは一番効果が分かりやすい練習です。10回しかできなかったのが、20回もできるようになれば、子供からしても上手くなってるのが目に見えて分かります。リフティングは、サッカーの入口として成功体験を積み重ねやすい練習にもなります。

リフィティングのコツ

ここまで、

リフティングをやる目的と効果について

まとめましたが、

じゃあどうすればリフティングができるようになるのか。


それは、「とにかくやり続けること」。


・・・すいません、少し雑に聞こえますよね、笑


でもリフティングに至っては本当にこれしかなくて、

リフティングのコツの本質というのは

自分で見つけるしかないんです。


僕たちコーチが、

ボールを当てる位置や最適な高さなど

簡単なアドバイスを伝えることはできますが、

それは1つの参考にして意識する程度にして、

あとは選手自身が何回も何回もボールに触って、

「ここに当たれば回転がこうかかるんだな」とか

「このタイミングでタッチすればこの高さになるんだな」

というふうに、1回1回考えながら集中して

ボールを体で感じることが一番大切です。


リフティングの一番のコツは

「やり続けること」。

これに尽きます。


逆に言えば、

リフティングが上手くならない一番の原因は、

少し厳しい言い方をしてしまいますが、

やってる時間が

圧倒的に足りてないだけです。


やり続ければリフティングは絶対に上手くなります。


さらに、練習の質を高めるには

「考えてやる」ことも重要です。


考えてやるというのは、

ボールを落とした時には

「なぜ落としたのか」を自分なりに考えたり、

上手くできた時には、

「ここに当たってたら上手くいくんだな」とか、

1回1回自分なりの考察を繰り返すことが、

上達への近道になります。


30分ダラダラとなんとなく繰り返すよりも

「10分だけ集中しよう!」と決めて、

考えながら練習をすることの方が質も高くなります。


とはいえ、

やはり練習量は必要です。

とにかく何回も練習して

自分でコツを掴みましょう。


自分で掴んだコツは一生自分のものになります。


リフィティングのモチベーションを維持するには

「続けることが何よりのコツだ」

と少し無責任な感じにまとめてしまったので、

ちゃんと続けるためのコツもしっかり伝えます、笑


リフティングの練習が続かない(もしくは途中でやめてしまう)

1番の原因は、「ハードルを高くしすぎてしまう」ことです。


例えば、5回も安定してできない状況で、

50回の目標なんて立ててしまえば、

大人でも気が遠くなって

途中で諦めてしまう人が多くなると思います。


そうじゃなくて、

最初は手に持った状態で

「1回タッチしてキャッチを安定して落とさずに10回やってみよう」

「それができたら次はそれを50回やるぞ」

というふうに、

まずは小さな目標を

何回も何回もクリアしていくことで

成功体験を積み重ねます。


その時、どんな小さな目標でも、

それがその子にとっての目標達成なら、

コーチや大人が全力で褒めてあげることも大切です。


次の目標へのやる気を維持できます。


僕が見てきた中で、

結局リフティングの練習が足りてない中で

途中でやめてしまう一番の原因は

ハードルを高くしすぎてしまうことです。


子供なりの変なプライドも邪魔して

「あんであいつには50回できるのに…」とか

そういう気持ちになってしまって、

リフティングのモチベーションが維持できない例も

少なくありません。


結局一つ一つ

小さいところから

コツコツ積み重ねることが、

遠回りに見えて一番の近道です。


小さいところから丁寧に

コツコツ繰り返すことで、

土台になる基礎を身につけながら、

正確なボールタッチもできるようになります。


ここを雑にしてしまうと、

後々タッチも雑になってしまいます。


まずは小さい目標を立てて、

それを少しずつクリアしていきましょう。


気づけばリフティングも好きになっているはずです。



という感じで、

今回はリフティングをテーマに深掘りしてみました。

何度も繰り返しますが、

リフティングはめちゃくちゃ大事です。


リフィティングが上手くなくても

サッカーが上手い選手はいるかもしれませんが、

サッカーが上手い選手で、

リフティングが下手な選手は

僕の経験上あまり見たことありません。

ほぼ例外なくリフティングもしっかりできる。


できないよりはできる方が絶対にいい。


それと、

もしプロになって、

入団会見で

「リフティングをお願いします!」

と記者に言われて、

めちゃくちゃ下手なリフティングを披露したら

めちゃ恥ずかしいじゃないですか!笑


違う意味でSNSでバズります、笑

(「#リフティング下手で草」ってコメントきます、絶対w)


ロナウドやネイマールみたいに

かっこよく入団会見で

リフティングを披露するためにも

今のうちからリフティングも練習しておきましょう!笑



タクヤコーチ


★リフティングコツ&練習法 参照動画